会議通訳に立会いました。内容はかなり高度です。

7月28日に、当社で日英逐次通訳業務を請負、その現場に
立ち会いました。

内容は、高速パワーエレクトロニクス回路シュミレーターソフトウエア
のワークショップでした。

正直、出席されている方はその道の専門家だけです。
回路図や、テクニカルタームはほぼなじみのないものばかりです。

そのような状況で、なぜ当社では、日英逐次通訳を
請け負うことが出来たのか?

今回の依頼は約1ヶ月前に、いただきました。

そして、多くの会議通訳の経験のある通訳者と
共に、私は、依頼者様に伺い内容を聞き取りました。

当然、当社としてもトップクラスの通訳者を人選し、
伺いました。

しかしながら、それでも、内容はさっぱりです。

私が、会議に出て理解した所によると、
このソフトウエアを使うことで、
サーバーやPC内の最適な配置や、
電力の消耗の状態を最も効率良く、
ロスなく、早く行うことができるらしい・・・

間違っていたらすみません。

このような内容を果たして、しばらくの
勉強で行うことができるのか?

しかし、当社通訳者は、約2時間の
ワークショップを見事にこなしました。

質疑応答では、質問者の意図を伝えるのに
多少戸惑いましたが、それでも、この
会議を仕切ることができ、スピーカーの
趣旨を伝えたのは、たいしたものでした。

しかし、通訳者の、資料には全ての
語彙を全て、調べてあり、わからない
内容は、事前の打ち合わせで、丹念に
解消するという準備がされていました。

これが一流の通訳者に仕事が集まる
理由でしょう。

彼は、1週間前にも、タイ・バンコクにて、
政府からの依頼でタイの役人さんとの
アテンドをしてきたばかりでした。

そして、またひとつ、輝かしい経歴として
その実績がプラスされました。

という事情で、仕事を請負うほうも、
依頼するほうも最初からプロでは
ありません。

綿密な事前準備と、真摯な取組姿勢が
大切です。

それは、一人の通訳者、翻訳者として
持つ仕事への、責任感から来るものでしょう。

そしてそれが将来への自分の信用と
信頼を獲得していく糧となるわけです。

言い古された言葉ですが、
「ローマは一日にして成らず。」

たとえ、小さな仕事でも
馬鹿にしないで,積み重ねていくことが
大切だな、と感じた経験でした。

ではまた。

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