同時通訳者に必要とされる資質とは・・・

先日、大変優秀な同時通訳者の方と仕事をして勉強になったことがありました・・・

最近は当社でも、多くの同時通訳者と仕事をする機会が増えました。

その中には、クライアントさんから非常に高い評価を得る方が多くいます。

私は、そのような方と出会うときには必ず、勉強法を聞くことにしています。

また、その方たちがそのような実力を持つにいたった経緯もきければ
聞いています。

まず、ほとんどの同時通訳者は、ほぼ間違いなく、

現在進行形で、毎日2時間以上は、英語のオーディオブックまたは
DVDを暇な時間を見つけて聞いています。

これには、大切な理由があります。

まず、同時通訳者といえども、常にタイムリーな語彙の意味については
勉強し続けないとわからないのです。

それらの言葉を自分なりに、解釈し、時には、NHKやTBSの
通訳と比べながら日々訳の洗練度を上げていく必要があるのです。

また、会議通訳の場合は、2年前の話題を話すことはありません。

常に旬なネタへの対応が必要です。

時事的な話題に興味を持ち、多くの情報を用意しておく必要が
あるのです。

また、当然と言えば当然ですが、スピーカーの講演や、書籍の
内容を十分に熟知していることも当日の通訳の成否を分けます。

著名なスピーカーであればある程、
講演慣れはしていますが話す内容のメインの部分には
大きな差はありません。

ですから、その概要を頭に入れ、話の先を予測しながら
通訳を行っていくことが極めて重要です。

そうすると、やはり通訳の方の得意分野についてある程度の
結果に差異が出てきてしまうのはしょうがないのでしょうか。

ですから、やはり通訳の人選ということがまた重要になってきます。

もし、通訳を依頼するようなことがあればぜひ、内容を吟味して
エージェントに依頼すべきです。

TOEICの点数が高ければ、いい通訳ができるとは限りません。

経歴が良ければいいとも限りません。

やはり、常に謙虚で真摯な姿勢を持っている方がいい仕事を
しているような気がします。

また、意外な、話を暴露しますと、海外留学なしで通訳の仕事に
ついている方は思ったより多いものです。

その分、国による訛りもなく非常にクリアに話します。

また、新しい言葉への取り組みも貪欲です。

そして、一般に花形と言われている、「同時通訳」
よりも実際は「逐次通訳」のほうが内容を記憶する
必要があるので逆に難しいことが多いという事実が
あります。

また質問の場合も、予期せぬものがあると難易度は
高まります。

そのような意味を考えると、主催者の趣旨や、
通訳者への資料提供。早目の予約は必須の項目です。

すでに国際会議が決まっている方は、一度相談を
お願いします。

事前相談は、無料となっています。

よろしくお願いします。

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