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氏 名 grace |
上智大学文学部英文科卒(1987年)。大学在学中に、英検1級を取得し、以来20年間以上、英語関連業務は、幅広くこなして参りました。(外資系企業役員秘書、海外勤務、英語大
学非常勤講師、英語教材作成、英語勉強法講 演、執筆など。)この幅広い経験を生かし、現在はフリーランス通訳者(同時通訳まで)として(翻訳も)日本だけでなく、アメリカ、アジ
アにも出張させて頂いております。精通業種は、金融、契約、医薬、マーケティング等です。 TOEIC:990点(2006年2007年連続2回)
オックスフォード英検上級、通訳検定2級、英語科教諭免許など取得しております。
学術論文の翻訳につきましては、今までに、経営(企業に関する研究300ページ)、医学(WHO HIA報告書200 ページ以上)、環境(カリフォルニア州の風力発電所報告書100ページ以上)など様々にやらせて頂きまし
た。日英翻訳につきましても日本人の日本語理解能力 を生かして、わかりやすく的確な英語を使用出来ると 自負致しております。
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日中外交史に関する講演逐次通訳(「アメリカン大学教授」来日時)(東京) |
F1ドライバー、ヤルノ・トルーリー選手(トヨタ)のデンソー工場におけるトークショー同行、逐次通訳(愛知) |
不妊治療に関するカウンセリング(夫婦と在米クリニックの担当ドクター)逐次通訳(東京)(複数回)
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東京モーターショウにて、ボルボ本社(スウェーデン)役員らによるプレス対応の逐次通訳(幕張) |
JPモルガン(米国本社)「アジア・バンキング・フォーラム」における、プレゼンテーション逐次通訳(東京・大阪) |
ボッシュ社(ドイツ本社)の労使関係定例会議時のウィスパリング、逐次通訳。四半期決算報告と超過時間改善に関する交渉(東京) |
英系ヘッジファンド(スペシャリストヘッジファンド世界3位)創業者及び香港在住パートナーによる企業訪問(ソニーフィナンシャル、野村ホールディングズ)時、逐次通訳(東京) |
WHO(世界保健機構)の欧州(EU)担当者を招聘し、岡山大学主催のシンポジウム及び研究会(同時通訳、ウィスパリング、逐次通訳)。大気汚染に関するガイドラインについての講演。 |
JICA-Net Seminarにおいて、ODAの一貫として、「財政分権化」及び「企業経営」に関する遠隔セミナー時、Q&A時の通訳(東京)(4月下旬に3回)。 |
SWIFT(金融機関コード)主催の「ビジネスフォーラム」開催時における、イベント準備時の打ち合わせ担当者(香港)への通訳(6月~7月:逐次通訳、東京)。 |
香港貿易発展局主催「香港・深セン 融合に向かう中国の近未来都市」セミナーにおける、コンサルティング・ファームの個別コンサルティング(逐次通訳、東京)。 |
8月上旬:慶應義塾NY学院主催のサマーキャンプでのゲストスピーカー講演(東京)(ポケモン生みの親:久保雅一氏&映画監督:黒沢清氏)の逐次通訳。 |
9月上旬:国際建材会議、海外講演者の講演及び質疑応答時、逐次・ウィスパリング通訳(東京) |
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Q1.通訳の仕事はどのようにして始めたのですか?
最初は、大学を出て、外資系の銀行と航空会社で外人役員の秘書業務を行いました。その間、通訳の友人がいたので、その人を見て通訳のことを仕事としてみるようになりました。
しかし最初から、通訳になったのではなく、海外勤務(中近東)を6か月行った後、ある程度、交渉力をはじめ自分の仕事力に自信がついてから本格的にフリーランスで通訳を始めました。それでも、平日は翻訳を中心とした秘書業務以外にダブル・トリプルワークを通じて、英語力を磨いていきました。20代、30代は体力任せに、仕事のオファーは通訳以外も全て受けていました。
Q2.通訳(同時通訳)をするきっかけは何だったのですか?
元々、大学在学中に英検1級に合格したことが「英語の仕事」を選択するきっかけでした。ここでもの凄く嬉しかったのはもちろんですが、自分の語学力に自信がつきました。同時に、海外に出かけて行くことで英語が本当に「国際語」であることも実感出来ました。ここ、5~6年位で同時通訳(ウィスパリング含め)の必要性がとりわけ高くなり、同時通訳のトレーニングを行い、技術を磨きました。
Q3.同時通訳の力はどのように身につけたのですか?
同時通訳の学校に長期に亘って行くことはしませんでした。ただし、自分でシャドーイング、サイトラ(サイトトランスレーション)を行っていくことで徐々に力をつけたと思います。「通訳技術」を短大講師として教えたことも良かったとおもいます。しかし、自分の通訳をクライアントから褒められるようになり、自分なりに納得行くパフォーマンスが出来るようになるまでに通算10年はかかったと思います。通訳(英語)の道に終わりはないと感じています。
Q4.わかりやすい通訳にするコツとは何でしょうか?
私はとにかくたくさんノートを取ります。内容も出来るだけ詳しく書きます。リテンション(保持)、リプロダクション(再生)能力も重要です。また、同時通訳の場合は、特に即時性が重視されるため準備が欠かせません。私の場合は1日の同時通訳の場合、前2日間をあてて、十分に準備します。声の大きさも重要です。いくら正しい訳をしても、オーディエンスに聞こえなければ意味がありません。下を向いてつぶやくと通訳者の声は通りませんから、意識して声を出します。またYOU TUBEやFENなど、ナチュラルスピードのネイティブの英語をシャドーイング(少し遅れてリピート)することで正しいイントネーション、発音の訓練も行っています。
Q5.もっとも得意とする通訳は何ですか?
分野は絞っていません。ただし、個人的には、各種商談、セミナーなど、内容が比較的堅いものを得意としています。
Q6.そのような仕事の中で大変なところはどのようなことですか?
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やはり、原則、フリーランスとして仕事をすると、同時に複数の仕事をたくさん受けて 大変になることが多いということです。今は、できるだけ仕事がバッティングするようなことはしないようにしています。やはり、長く続けていくには健康管理、時間管理がとても大切ですから、体力を考えてエネルギー配分をしながら仕事をしていくべきだと思います。 |
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Q7.自宅での仕事の仕方について教えてもらえますか?
自宅にいても、必ずスケジュールに従って仕事をしています。原則、2時間仕事して15分休憩の間隔で仕事をします。食事、睡眠などでストレス管理に気をつけ、英語には絶対に毎日触れて英語の感覚を鈍らせないようにします。また、通訳の前日は事前準備に時間をかけ、睡眠も十分とります。同時通訳の場合、一回の業務に2日間準備をかけます。パワーポイント資料等は暗記して、極端な話、自分でもセミナーが出来る程度まで徹底的に準備します。それが自信、ひいては通訳のパフォーマンスにもつながると思うからです。
Q8.今後は、どのような仕事を手がけていきたいですか?
通訳としては、体力の続く限り、ずっとやっていきたいですね。また、今後は書籍翻訳などにも積極的に取り組んで、ライフワークとなる翻訳を手がけたいいと思います。作家として、著作にも是非挑戦したいと思います。
Q9.語学の勉強で、気をつけているところはどのようなところですか? またどのようにすれば、上達しますか?
まず、何か目標を決めることをお勧めします。私の場合は、英検から始まった英語の資格試験でした。言葉を学ぶ場合、海外留学が不可欠ではないと思います。国内、海外に限らず、とにかく、圧倒的なインプットをしていかないと良いアウトプットは出来ません。新聞、ラジオ、テレビ、インターネットを活用し、小中学校では日本語をまずしっかり「読む」、また、受験英語も十分役に立ちます。通訳になるのは社会人になってから、企業に勤務しながらでも十分準備出来ます。
Q10.同時通訳を目指す方へのアドバイスをお願いします。
まず、英語で何をしたいのかまず決めることが大切です。英語を使えると自分の世界観が変わります。職業の幅もぐんと広がり、人生の選択肢が大きく増えます。通訳になりたいのならば、現役通訳者の話を聞くことを是非お勧めします。英語の勉強方法として、私は、中学生ぐらいから、ずっと、A4版の単語ノートを作っていました。両方を半分に折って一つの単語を書くと、発音、アクセント、日本語訳、活用、派生語、前置詞を含む語法、熟語など関連項目を出来るだけ書き込み、毎日最初のページから見直していきました。見直した単語にはチェックを入れながら、何冊も何冊もノートを作りました。ラジオ講座も大いに活用しました。
こうした積み重ねで、英語力が急カーブを描くようにアップしたと思います。「継続は力なり」を置き換えて、「継続こそが通訳力なり」という言葉を通訳志望の方へ贈りたいと思います。
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